EvernoteとGTDと人の脳の可能性について

■思考の粒を拾い集める
Evernoteに沢山あるノートブックの中で「思考の粒」という名前のノートブックがあります。
このノートブックには、ふとした瞬間に思いついた言葉やアイデア、そのときの気持ちを書き留めたメモが入っています。
ここに少しずつ溜まって行くメモを読み返すと、たった一行、一言のメモであっても、それを書き留めた時に考えていたこと、気持ちをありありと思い出すことが出来ます。

その一言一言がその時の思考、感情を想起させるトリガーとなっているのですね。
逆に、そのようなトリガーを残していなければ、その殆どは時間とともに忘れさってしまいます。
このようなメモを残すことで、自分自身が沢山の思考をそのまま流し去っていた事に気がつきました。

そう考えると非常に勿体無い気がします。たとえば10年前からこのようなメモを残し、読み返し、バラバラの言葉を繋げ文章とし、内容を熟成させていたなら、そこからどんなアイデアや行動が生まれていたでしょう。

人は考えてるようで、考えきれてない。人が何かを考えるためには、目の前に何について考えるか?という明確なリストが必要なのかもしれません。
人が普段考えていることは、浮かんでは消え去る思考の粒のうち、目の前に突きつけられている事だけなのでしょう。

■忘れ去られる思考と脳の可能性
人の脳で実際に使われているのはほんの数パーセントと言われています。最近では全ての部分が使われているという研究報告もあるようですが、書き留められずに忘れ去られていく沢山の思考の粒、忘れ去られることで、考えることも出来なかったアイデアは、まさに使われていない脳の大部分に似ていると思います。

Evernoteは第二の脳、補助脳だと例えられますが、メモや様々な資料を人の脳の代わりに保存する記憶の倉庫としての役割と併せ、何かについて考えるきっかけを作ることで思考を広げ、深める役割も持っています。

人は自分が認知できる範囲の外については考えることも儘なりませんが、その範囲内でも忘却という脳の安全装置により思考の量を制限されているように思えます。

放っておけば消え去っていく思考の粒たち。それをしっかり掴み育てていくことが、人の脳のもつ可能性を引き出すことに繋がると思うのです。

■忘れ去られるTodo
私がGTDに出会う前、たまにふと隙間時間が出来ても「さて何をしよう?」と手が止まることが多々ありました。本当はやりたい事が沢山あるにも関わらずです。
これは、自分の中のTodoリストを全て自分の頭の中で管理しようとしていたからでしょう。

Evernoteの思考の粒と同じく、日常生活のなかで思いついたやりたい事、やるべき事は、その場で書き留めておかなければ、そのまま忘れ去られてしまいます。考えてみると、これもまた残念です。何かやりたい事が頭に浮かんでも、そのまま忘れ去ることで行動を起こすチャンスを失っていたわけですからね。

学生の時、また社会人になってから、その一つ一つをInboxに入れ、「それは何か?」と自問し、具体的なNextactionまで落とし込んでいれば、どれだけ人生が変わっていたか想像もつきません。
これも、自分の思考をしっかりと掴んでおくことが出来なかったことで、自分のもつ可能性を引き出せてなかったと言うことでしょう。

■思考の粒たち
このノートブックに保存されているメモで、幾つか印象的なものを紹介しましょう。ほんの数文字のメモですが、これをメモった時、こんな事を考えていたようです。そのうちの幾つかはブログの記事や日刊になってアウトプットをすることが出来ました。

「人それぞれの通貨」
人が何かの判断をする際の基準は人それぞれ違って、具体的なお金だったり、手間だったり、時間だったり、感情だったりする。時間に余裕があった時はお金だったかもしれないけど、最近は多少金額が高くても、時間の短縮が出来る方を選ぶようになったな。

「リニア物流計画」
これから更に加速する情報社会では、わざわざ人間を介して情報を運ぶ価値ってなくなるのでは?大抵のビジネスミーティングはオンラインで出来るようになると思うし、旅行に使うには殆どトンネル区間のリニア路線はつまらなさそう。それより24時間ベルトコンベアのように動き続ける物流の幹線にしたほうが効果的だと思う。設計で考慮する安全率も人を運ばなくて良いのなら低く設定出来る筈だ。

「いいねサービス」
google+が始まったけど、そのうちプラスの数が検索順位にも反映されるようになるのかな?グレーなサービスだけど、お金を払うことでプラスを押すようなサービスが生まれそう。

「Todoリスト」
GTDのNextactionとただのTodoリストの違いは何か?なかなか自分なりの答えが見つけられなかったが、最近やっと分かってきた感じがする。

「Evernoteのアカウントを子供に譲る」
このメモはこのブログ記事(我が子に送るEvernote)になりました。

「椅子物語」
朝のNHK(子供番組)を見てないとネタは分からないだろうね。日刊モヨリNo.121

「なんか夢をみた」
寝起きにメモを残しておいたおかげで覚えておくことが出来ました。日刊モヨリNo.117

「考えていないようで考えているが、考えているようで考えていない」
今回の記事の元ネタとなったメモですね。

他にもまだまだ沢山のメモがあり、これから文章となって陽の目を浴びるのを待っているところです。

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国内、国外におけるクラウド活用の試みについて

私が仕事で使っている主なクラウドツールは
・Dropbox
・Nozbe
・Evernote


この3つです。
個人的にはかなり使い込んで、どれ一つとっても無くてはならないツールですが、仕事はチームメンバー 全員で協力しながら進めるものなので、便利なもの、作業の効率化が図れるツールがあれば積極的に広めたいものです。

このエントリーではこれらのクラウドツールを業務に携わるメンバー全員で活用していく試みについて紹介したいと思います。

■Dropbox(国内編)
ScreenClip(16)社内の同じネットワーク上で仕事を進めるのであればDropboxのようなクラウドツールを使う必要はありません。ファイルをイントラ上のサーバーに保存すれば済む話です。

しかし、東北地方大震災の復興支援業務を全社的に進めるにあたり、ネットワーク環境が満足でない被災地に常駐している担当者、業務を統括する東京支社、作業をサポートするその他支社、また具体的な図面や資料作成をお願いする協力会社とデータの共有を行おうとすると、その方法ではどうしても限界がありました。

聞くところによると、被災地に常駐している担当者が東京支社のファイルサーバーにアクセスし、ちょっとでも重いファイルを開こうとすると、回線が細いためかストレスを感じるくらい時間がかかるとのことでした。
それ以上に問題なのは、社内ネットワークへのアクセス権がない協力会社とのデータを共有です。

セキュリティーの問題でファイルサーバーにアクセス出来ない彼らとのファイル共有は、従来どおりメールやファイル送信サービスを使うしかありません。作業途中のデータも含め最も多くの情報交換を必要とする彼らとの通信手段がこれでは作業が滞って仕方がありません。
このような切実な問題を解決するため提案したのがDropboxでした。

東京支社のマネージャーがタンザニアに滞在していた際、ファイルの共有にDropboxを使っていたこともあり、提案は直ぐに受け入れられ、会社として活用して行くことになりました。
現在、震災復興支援業務の共有フォルダーには、社内はもちろん、協力会社の方を含め総勢30名以上のメンバーが参加しています。

保存されているファイルの容量はあっという間に無料アカウントの制限容量である2Gを越えたため、有料アカウントへのアップグレードも全員行ってもらいました。もちろん費用は会社負担です。
私は現在海外出張中ですので、現在の利用方法について完全に把握できていませんが、プロジェクトフォルダーの直下にファイルの変更履歴を書き込むエクセル表を作ったりと、使いこなすための試行錯誤をしているようです。

■Dropbox(海外編)
ScreenClip(17)国内以上にDropboxが活躍しそうなのが海外案件のプロジェクトです。

今現在、アフリカ東部のウガンダで道路関連の調査を行っているのですが、その調査結果データを使用し、日本国内、またフィリピンの技術者が次の検討を行うことになっています。

海外、特に発展途上国のネット環境は一昔前の日本のようで、滞在しているウガンダではメールの送受信さえままならなりません。

たまに10M近い添付ファイルを受信すると、メーラーを開いた瞬間パソコンが固まってしまいます。
そのようなネット環境のため、調査団内での暗黙の了解は、重いファイル、具体的には2M以上のファイルは添付しないこと。
なので、あるチームの検討結果を他のチームに渡すのは、作業が一通り終わりまとまったデータが出来てから。
方法はファイル送信サービスや他のオンラインストレージサービスを使っているようです。 しかし、そのような手順では各プロジェクト間の作業工程が直列となってしまい、業務全体のクリティカルパスが伸びてしまいます。

日本国内以上に深刻な通信問題を抱えている海外での仕事。その切実な問題を解決するため提案したのがやはりDropbox。
最初は我が社のメンバー間のファル共有に使用していたのですが、これは参加企業全社で使ったほうが良いという意見になり、業務全体を統括する幹事会社のマネージャーに活用を提案しました。

マネジャーもその状況に困っており、便利なサービスは積極的に使って行こう!と、プロジェクトメンバー全員でアカウントを取得することがその場で決まりました。
キトグム市で一番美味しいと言われるイタリアンレストラン。停電中の薄暗い店内でビールを飲みながらの決定でした。

現在、各国に散らばる担当者へDropboxのアカウントを取るよう指示のメールが送られています。
具体的は使用はまさにこれからですが、リアルタイムにファイルを共有するメリットは、プロジェクト進行の時間短縮という形で必ず結果が出ると信じています。

追記:
昨日、この案件に参加する日本人スタッフだけでなく、現地で雇用したローカルスタッフにもDropboxの使い方をレクチャーし、それぞれのデスクトップPCにインストールしてもらいました。
アメリカの何処かにあるサーバーにデータがアップロードさ れ、そこから隣のPCにダウンロードされるのは、感覚としてなかなか実感出来なかったようですね。

これまでは、我々が調査結果を書き込んだ帳票を週に一度、車で二時間かかる事務所に届け、そこでエクセルへの入力をお願いしていましたが、これからは地方の事務所でスキャニングを行いDropboxに保存すれば、次の日にはローカルスタッフがインプットの作業に入れるでしょう。

これまでは貧弱なネット環境と物理的な距離が作業の障害となっていましたが、このような便利なツールを使うことで、それらの障害をなくしアフリカの大地でも時間と空間を飛び越えた仕事が出来るそうです。

■Nozbe
ScreenClip(18)仕事はチームメンバー全員で協力しながら進めていくものだ。というのはDropboxの活用編で書きましたが、それを推し進めていくためには全員で業務の目的とアウトプット、具体的には日々処理していくタスクリストを共有したいものです。
そのタスクリストはただのToDoリストではなく、できればGTDのプロジェクトリスト、NextActionであれば最高です。

GTDについては何度か紹介し、書籍を回覧などしてみたのですがなかなか良い反応は帰って来ません。
どうやって布教しようかと考えた挙句、むりやりNozbeを使ってもらうことにしました。
それはNozbeのようなGTDのフローに沿って設計さたアプリを使うことで、その基本的な考え方を実践を通して感じてもらえると思ったからです。

私が契約しているのは、20名まで招待出来るTeamアカウント。月間50ドルの使用料は現在自腹を切っています。
先ずは先輩命令で後輩にアカウントを無理矢理作らせ、次は会社に常駐している協力会社のおじさまにアカウントを取得してもらいました。

最初に行ったのは、自分で業務全体の作業内容をプロジェクトリストとして組み立て、その中に具体的なNextActionを事細かに書き出しました。
そしてその各タスクをプロジェクトメンバーに割振り、毎日このリストを確認しながら作業を進めるよう指示をしました。

最初の目的はNozbeのインターフェイスに慣れてもらうこと。人の基本的な性質として、慣れていない事や物には抵抗を感じるものです。
とにかく毎日使ってもらうことで、そのハードルを超え、出社し始業準備が終わったらNozbeを開くのが当たり前になるような習慣を作ってもらいました。

そのような状態を続けていくうち、参加メンバーが新しいNextActionを自分で追加したり、私が関係していない別業務のプロジェクトリストを自分達で作るようになりました。
これでNozbeを業務の中で積極的に使って行くという二つ目のハードルを超えました。
この試みのなかで、1番驚いたのが会社に常駐している60歳に近い協力会社のおじさまが予想以上に良く使ってくれていること。

設計に必須のエクセルやCADの扱いは一人前なのですが、一般的なPCの操作については驚くほどの機械オンチ。
そのような人もしっかりリストを見ながら作業を進めています。
クライアントとの打ち合せ終、電車の中からNozbeアプリでタスクを追加しておくと、帰社した時には作業に着手していたりもします。

チームメンバーの作成するタスクリストは、まだまだToDoリストの域を超えてはいませんが、チーム全体で作業の総量を把握し、誰が何を担当し、今日何をすべきかを全員で共有出来るのはチーム全体の作業効率向上に役立っていくと信じています。

最後のハードルはGTDのフローを理解してもらい、それをNozbeで実践してもらうこと。
みんなが抱える大量のタスクやプロジェクトの数々をそのフローに通すことで、存在自体がストレスの原因にもなるただのToDoリストではなく、一人一人が思考の深い所で整理した大きなタスクの流れ、それが「今」そして「ここで」と言うフィルターで絞りこまれたNextActionとなれば、生産性の向上と併せ、慢性的に抱えている仕事のストレス開放にも繋がるのではないでしょうか。

■Evernote
Dropboxがファイルの共有、Nozbeがタスクリストの共有ツールとするならば、Evernoteは情報の共有ツールということでしょう。

Evernoteの共有ノートブックを使った情報共有の試み

ScreenClipEvernote6._thumbこちらの記事でも若干触れましたが、これまでは個人の記憶、情報をストックするツールとしてのみ使用してきたEvernoteですが、ノートブックの共有機能により個人の補助脳だけに留まらず、他者との情報共有ツールとして活用出来るようになりました。

この共有機能を活用してチームの生産性を上げることが出来ないかと考え、具体的に動いてみました。始めはNozbeと同じく、チームメンバー全員にアカウントを取得してもらい、半ば強制的にインストールしてもらうこと。

次に、ある業務に関する共有ノートブックを作成し、後々参照が必要となりそうなファイルの保存場所をノートに記載し、各設計項目に沿ったタグ付けを行いました。
この作業は、受領資料のファイルを一つ一つ開き、そのフォルダーに入っている図面や計算書が、どの設計項目に属するかを一つづつ判断するという、地味で労力のかかるもの。

クライアントから受領した参考資料のファイルがDVDディスク数枚に渡るほど膨大だったので、誰かが整理を行わないと、各メンバーが新しい作業に入るたび、膨大なファイルの中から一つのファイルを探すという苦労を強いることにもなりかねません。

非常に手間のかかる準備作業でしたが、この段取りを行うことで、その業務に関してはEvernoteが無くてはならないツールになりました。
今後、その対象を他の業務にも広げ、各メンバーが自分で得た情報を自分で追加し、タグ付けを行えるようになればと思っています。

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我が子に贈るEvernote

「父親は夭折すべし」

父が手帳の片隅に書いていた言葉です。
真意は定かではないですが、歳を取りみっともない姿を見せるよりは、しっかりしている父親の姿をそのまま子供の目に焼き付けたほうが良い。
そんな気持ちで書いていたのだと、母から聞いたのを覚えています。

自分の運命を悟っていたのでしょうか。
その言葉を書いた父は、42歳という若さでこの世を去りました。
原因は肝臓がん、私が6歳の時です。

 

父の記憶はかすかに残っていますが、それは一緒に見た何気ない風景や、怒られた記憶、一緒に遊んだ事、死期の迫った頃の病院へのお見舞い、葬儀の風景と、全てが断片的であり、父が生きる中で積み上げてきた人生の智恵、知識について何かを教えて貰ったという記憶がありません。

普通に両親がいる家庭であれば、父親、母親の両方から様々なことを教えてもらい、それを自分の判断基準、大きく言えば人生観を作る糧とすることが出来る。
自分は、その半分しか与えて貰えなかった。
今考えると甘いですが、子供の頃の自分はそれをハンデとしてとらえ、コンプレックスとして心の奥に持ち続けてきました。

 

前置きはこれくらいにして、本題に入ります。
自分がEvernoteを使い始めて二年くらい経ったでしょうか。現在ノートの数は三千を少し越えるくらい。その殆どは仕事上での資料なので、そこには自分の考えを記録したメモはそう多くありません。
ある意味、自分で読み返しても面白みの無いものばかりです。

いま計画しているのは、現在保存してあるノート、そしてこれから色々な場面で自分の思考を書き留めていくノートを自分自身と関係のある意味を持ったノートにする事です。

具体的には、そのノートを作った時の自分の考えや気持ちを一言つけ加えること。
これで、他の人がそのノートを読んだとき、その追記されたメモを通して自分の思考を辿ることが出来るようになると思うのです。
これは自分自身がそのノートを読むことで過去を振り返るのではなく、もうすぐ二歳になる息子が大きくなった時に読んで貰うためです。

 

小学校の高学年位になったら、アカウントをそのまま譲っても良いかもしれません。
これから先、私が目にすること耳にすることで興味を持ったもの。何か問題に直面した時に解決の糸口となった情報や書籍、また日々の生活の中でふと思いついた考えやアイデア。
年を重ねるごとにそれらのノートは数を増やし、読み返される度毎に付け加えられるコメントはノート一つ一つの重みを増してくれるでしょう。

子どもが大きくなり、何かに困った時、悩んだ時、Evernoteを検索すれば父親の考えやアドバイスを無数のノートの中から見つけることが出来れば、たとえ父親が居なくなったしても、そこから父親の考え方や人生観を垣間見ることが出来るのではないでしょうか。

早いものであと二年もすれば亡くなった父の年齢を超えてしまいます。
まだまだ死ぬ気はないですし、教えられることは直接教えたいのはもちろんのこと。
でもこんな使い方を考えてみるのはなかなか面白いものです。

父の代、祖父の代から受け継がれてきたアカウントは、その個人の記憶を留めるだけでなく、家族の記憶をクラウドという新しい形の墓標に留め、後世に残すツールとなるのではないでしょうか。

 

黒歴史

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EvernoteをPostrousの下書きツールとして使う

メールを送るだけで、何となくいい感じの記事が書けるPosterousですが、記事の中に複数の画像を入れようとすると少し面倒でした。

今日紹介するのは、Evernoteのメールを使ったノート共有機能を使い、もっと簡単に画像付きの記事をPosterousへ投稿する方法です。

例えば以下の画像の様なパソコン画面の一部を記事に入れたい時には、Evernoteのキャプチャー機能を使い、画像ファイルを文章の中に挿入します。
ScreenClip(16)

投稿する際には、ノートを右クリックして 共有→ メールで送信 を選択します。

ScreenClip(15)

表示されたメール送信画面の宛先に、Posterousへのメール投稿用アドレスを入力し送信すればOKです。

実際に投稿した記事はこちらの記事

日刊モヨリNo.165 http://moyori.posterous.com/no165

このEvernote経由の記事投稿を行うにはPosterousの設定画面で、Evernoteのメルアドを登録しておく必要があります。

ノートの共有機能が実装された事で、他のサービスへの連携という新たな可能性が生まれました。使い方はまだまだ手探り中ですがアイデア次第では色々なことが出来そうですね。

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Evernoteのノートコピー機能が地味に便利な件

Evernoteのクライアントバージョンが4.4.0にアップグレードし、ノートのコピー機能が実装されました。
個人で使う分には、同じ情報のノートを複数作ることになるコピー機能は全く必要のないものでしたが、ノートブックの共有機能の実装後、このコピー機能がないことで非常に不便を感じていました。
例えば、自分のノートブックから共有しているノートブックに情報を移すには

・ノートの中身を全選択してコピー
・共有ノートブックに新規ノートを作りペースト

という手順が必要です。

簡単な工程ではありますが、通常のソフトでは普通に出来そうな操作のため、ここまでしてノートをコピーしようとする気が起きませんでした。

■新しいコピー機能

新しいバージョンでは、ノートの右クリックでノートのコピーが行えます。
一度複写を行ったノートブックは、メニューの一覧に表示されるので、簡単にコピーが出来るようになっています。

ScreenClip(11)

その他のノートブックにコピーする際には、右クリックメニューのノートブック(N)を選択します。

ScreenClip(12)

ノートの複写先は自分のノートブックだけでなく、他のユーザーから招待を受け共有をさせて貰っているノートブックへも可能です。

ScreenClip(13)

この共有フォルダーへのコピーを行うために、今回のバージョンアップが行われたのでしょう。

自分のノートをTwitterやFacebookを通して公開することが出来るようになりましたが、それとは別に、限られたユーザー間で特定の内容についての情報共有を行う際、地味ではありますがこのノートコピー機能が力を発揮しそうです。

Evernoteの共有ノートブックを使った情報共有の試み の動きが加速しそうです。

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Evernoteの共有ノートブックを使った情報共有の試み

先日のアップデートでMACに続きWindowsでも使えるようになったノートブックの共有機能。
この機能がアプリに実装された事により、他者とのノートブック共有がとても簡単になりました。
WEB版であれば一年以上前から共有機能はありましたが、つい先日のバージョンアップまでは、それ自体が決して使いやすい物ではなかったので、共有機能は放置状態でした。

現在、私の職場、席の前後左右には6人のEvernoteユーザーが居ます。今回のバージョンアップを機に、その6人と共有フォルダーを活用した情報共有について実験的な試みを実施しようとしています。この記事ではその活動について簡単に紹介したいと思います。

■実際にやった事
先ずは私のアカウントで「情報共有」というノートブックを作成し、各メンバーにノートブック共有の招待メールを送付。
ScreenClip Evernote7.
次に、1人1人の机を回り、クライアントのバージョンを確認し、古いバージョンを使っているメンバーには、その場でバージョンアップをお願いしました。
そして、共有ノートブックの閲覧方法、使い方、今回試みようとしている情報共有の目的について説明。
各メンバー、使い方や使い込みの程度はそれぞれ異なりますが、皆、一応興味をもって貰ったようです。
一名だけ、ログインのパスワードを書いたモレスキンを自宅に忘れ、共有設定が出来ないという後輩も居ましたが、、、

■これから目指すもの
これから、各メンバーが様々な情報に触れていき、それぞれの視点でクリップされた情報がEvernoteに蓄積されていく事でしょう。
この活動で実現出来たらいいな、と思うのが、各メンバーが情報のキュレーターとなり、一個人の守備範囲では集めにくい情報を協力して集められるようになる事です。

個人で行う情報収集は、えてしてその人の興味範囲にとどまりがちです。さらに言うならば、自分の知識外の情報については目が向きにくいため、貴重な情報が眼前にあっても気がつきません。

1人では解こうとすると、一つの筋道しか答えがない9つの点の問題ですが、人が沢山集まる事により色々なルートを通る四本の直線が引けるようになるのではと期待しています。

ScreenClip Evernote5. 
4本の直線、かつ一筆書きで9つの点を通るようなルートは上の画像のパターンに限られます。
ScreenClip Evernote6.
周りの人が持っている点の集合を取り入れることで、4本の直線で描かれる一筆書きのルートがどんどん広がるイメージですね。

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Evernoteのノートを晒す企画に乗ってみた

@rashita2さんのブログで開催されている企画
Evernote企画5th:第0回:「ノートブックリスト、共有しませんか」企画
に私も乗っかり、ノートブックの一覧と、その使い方について紹介したいと思います。

先ずはノートブック一覧の画面キャプチャーを添付したいと思います。塗りつぶしの部分は仕事で使っている具体的なプロジェクト件名が入っていますので、今回は非表示。
Evernote2 
それでは、ここに挙げられている各ノートブックの使い方について簡単に紹介したいと思います。

■ノートブック一覧
・00_inbox

いわゆるinboxですね。まずは全てのノートがこのノートブックに集められます。

・00_inbox2
inboxゼロを目指すため、急いで分類、タグ付けする必要のないノートがここに振り分けられます。重要では無いとはいえ、放置しておくと整理するのが億劫になります。

・01_仕事一般事項:一般事項
仕事をする上での参考資料を保存しておくノートブックです。例えば土木設計の設計基準、メーカーカタログ、名刺の写真、よく使う社内文書、etc.を保存しています。

・01_仕事一般事項:プロジェクト
ここには、現在進行中のプロジェクトに関するノートブックがスタックされています。
各プロジェクトのノートブックには、電話メモ、設計の留意事項、協議資料、設計協議時のボイスメモ、関連する文献、契約関係の書類などを保存しています。

このノートブックでは、タグによる整理をさっと出来るよう、タグという全てのタグを付加した空ノートを各プロジェクトのノートブックに作成しています。
ScreenClip
これは、割り当てのないタグを隠しても、必要となるタグを常に表示させるためです。
ScreenClip(1)

・03_思考(思考の粒)
Evernoteは人間の補助脳であるとよく聞きますが、このノートブックを作ってから、その意味が何となく分かるようになりました。
ここでは、生活の中でふと頭に浮かんだアイデアや、何かに対する感想、感情など、意識してメモしておかないと、次の瞬間には忘れてしまうものが保存されます。

そのほどんどは一言、二言のフレーズですが、それだけでも後で読み返すことで、そのメモをEvernoteに送った時の状況を思い出すことが出来るのです。

・03_思考(思考の塊)
思考の粒ノートブックに溜まっていくメモたちは、読み返され、加筆される中で、他のノートとも繋がり、新しいアイデアの塊になって行きます。
例えば、このノートブックをNozbeというキーワードで検索すると、このようなノートが出てきました。
これは、Nozbeに追加してほしい機能のアイデアですね。
ScreenClip evernote.
これらのノートをマージし、ひとつのノートのしたものが思考の塊のノートブックに保存されます。
たぶん、近日中にこのネタをもとにしたブログ記事を書くことになるでしょう。
このように、溜まっていくアイデアメモを色々な切口で拾い出し、つなげて行くことで、アウトプットのネタを産み出そうとしています。

・03_思考(思考のアーカイブ)

まだ使い方を検討中ですが、一度アウトプットした記事やメモをここに保存していこうと思っています。

・0301_個人

プライベートで頂いた名刺や、気になったポスター、チラシの写真など、明確に分類できないメモが保存されています。とりあえず検索で見つかれば良いか、、、と思っています。

・0302_pc

パソコンのハード情報、ソフト情報、ログインId、パスワードなどを保存してします。

・0303_GTD、0304_GTD_Finished

以前、EvernoteをGTDのツールとして使おうとしていた時の名残りです。現在はGTDのツールとしてはNozbeを使っているので、ここに入っているリストはすべてNozbeに引越しすみです。

・0305_BLOG

ブログのネタとなりそうな情報を保存しています。今ざっと確認しましたが、記事に添付する画面キャプチャーファルが多かったですね。

・0306_服

持っている洋服を全部写真に撮ってみようと実験した時の名残です。タンスの奥には袖をほとんど通していな服が眠っていがちですよね。そのタンスの肥やしを無くすため、写真に撮っておけばいいのでは?と思ったのです。
ScreenClip evernote2

・0307_Twitter

以前、TwitterでのつぶやきをEvernoteに自動転送してましたが、途中で面倒になりやめました。Twitterのログtwilogはで良いやと思っています。

・0308_英語

6月から海外出張(アフリカ)が決まったので、なまりきった英語力をブラッシュアップしようと、英語学習に関する情報を集めようとしている所です。

・0309_Publicnozbe

今回の震災で被災された方々への支援活動、Publicnozbeに提供する情報を集めるためのノートブックです。

・04_Webクリップ
Webブラウジング中、気になった記事をどんどんクリップする場所です。保存した情報はタグを使って分類しています。
ScreenClip Evernote3. 
ノートブックの性質上、このノートが一番数が多いですね。入れっ放しになっているノートも少なくないですが、一度目に触れ、Evernoteに入れた情報は検索で簡単に見つかるからいいですね。

・05_子供
この記事では「子供」という名前にしていますが、実際は子供の名前でノートブックを作っています。
ここには子供の成長記録、例えば、ハイハイ出来た、歯が生えてきた、パパ、ママと言うようになったとか、日々大きくなっていく子供の成長記録を、テキストメモ、写真、ボイスメモで保存しています。 
これも、同じようようにタグを使って分類しています。
ScreenClip Evernote4. 

・仕事_Finished
完了したプロジェクトに関するノートを入れておく場所です。

■改めて全体を見なおしてみた感想
仕事関連のノートブックは日常的に使用するので、ある程度整理されているのですが、プライベート関連のノートブックは、メモし放し、クリップし放しでかなり雑然としていましたね。
とはいえ、必要になった情報は簡単に見つけ出すことができるので、まぁ、こんなんでも良いのでしょう。

03_思考(思考の粒) については、またGTDとの関連性も含めて別の記事を書きたいと思います。

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