マインドフルネスを他の人に広げる方法

26789673508_2a0daf7f9c   photo credit: dmitryzhkov 6_DSC6890 via photopin (license)

これはGoogleで実践されているマインドフルネスの活動を紹介している本「サーチ・インサイド・ユアセルフ――仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法」に書かれていた二人でペアを組んで行うワーキングです。

方法は簡単で、話し手が3分間の時間を与えられ、その時間中ずっと話し続け、聞き手はその話の内容に意見や感想を述べることなくじっと聴き続けるというもの。

最初の話し手が3分間話し終えたら、話し手と聞き手が逆になり同じことを次の3分間行います。

書籍の中で紹介されている被験者の感想としては、聞き手がたった3分間じっと自分の話を聞いてくれただけで、聞き手が自分のことをとても大切に扱っていると感じたらしいです。

ここで自分の態度を振り返ってみます。

人の話を聞いている時、自分はどの様な態度で話し手の話を聞いているでしょうか。

話し手の話す内容に興味がない場合は話半分で聞いているし、そうで無くても会話の途中で他の事に気を取られたり、また、会話の内容に対してどの様に返そうかと、自分の頭の中であれこれ考えていたりします。

つまり、目の前の人と話をしているにも係わらず、頭の半分は、自分の中で自分の思考とおしゃべりをしているのです。

人と話をしている時、目の前でスマホを触るのは失礼にあたりますが、それは「私はあなたの話を話半分でしか聞いていない」ことを示すからです。

これは明らかに目に見える形ですが、実は日常の普通の会話の中でもこのようにして「自分の頭の中でのおしゃべりに夢中になり、本当の意味で目の前の人の話を聞いてない。」ことは多々あると思います。

人の言葉にしっかりと耳を傾ける。これを傾聴といいますが、どれだけ自分が傾聴できているか気をつけたいものです。

瞑想、マインドフルネスの実践では、自分の身体から発せられるメッセージや自分の心の動きをじっと観察します。

そのようにして、マインドフルネスの練習を積み重ねると、これまでは気がつかなかった心の動き、この記事の例では「あっ、今全然話を聞かずに別のことを考えていた」とか「自分って人の話を聞いているとき、常に反論のねたをさがしているな」なと、自分の思考の癖に気づく事ができます。

人からじっくりと話を聞いてもらえるとうれしいですよね。

自分がマインドフルネスな状態になることで、目の前の人も幸せな気持になれるなんて素敵じゃないですか。

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