先日の九州旅行で観光地(長崎)の活性化促進を促進させるサービスを作ることが出来ないかなと思い、色々考えてみました。
考えるきっかけになったのは、グラバー邸を見学していた際に出会ったこの案内板。
グラバー邸に限らず、長崎市の各地に点在する観光名所には、同じような案内板が設置されています。
どれも内容は興味深く、なるほどなるほどと読みはするのですが、その情報はその場限りになってしまい、写真を取ることはあっても、後で読み返したり、他の人にシェアーすることは出来ません。
それらの観光PRにもなりうる貴重な情報をその場だけに留めず、自分の情報としてクリップし、Twitterを情報伝播のインフラとして拡散させるのがこのサービスのコンセプトです。
大きな目的としては、個人的体験として埋れがちな観光情報、観光資源をTwitterのTLに拡散させることで、観光地としての長崎に興味を持つ人を増やすことですね。
■案内板側の準備
・観光地の主要な案内板には、詳細情報にアクセス出来るQRコードを添付
・ターミナル、吊り広告、ポスターなど市内の観光地を紹介する広告にも同じQRコードを印刷してもらう。
■データベース側の準備
・各QRコードに対応する情報のページを作成しておく
・公共施設だけでなく、一般企業、商店も広告やパンフレットなどの配布物、商品の裏面にQRコードを印刷所すれば利用シーンが増えて良い。
・ページにはその施設の詳細情報と併せ、そこに行くための位置情報を加えておく。
■アプリ側(メイン機能)
・情報拡散が主目的なのでTwitterのクライアントをベースとしたアプリとする
・アプリ内のカメラでQRコード撮影すると、案内板に記載された内容と併せ、案内板には記載出来なかった詳細情報が表示される。
・表示された情報は「クリップする」「Tweetする」の選択ができる。
・クリップした情報はアプリ内でリスト化される。
・リスト化した情報はEvernoteやはてなブックマークなどのサービスへエクスポート出来る。
・Tweetを選択すると、詳細情報にアクセス出来るURLが入力欄に自動記入され、自分のコメントと併せて送信できる。
■アプリ側(その他機能)
・アプリの言語選択により、QRコードからジャンプするページを英語、中国語、韓国語など多言語対応とする。
・主要な施設が登録されており、チェックをつけた施設の位置をアプリ内の地図にドロップ出来る。
・現在地から目的の場所に行くためのルート探索や電車、バスの系統を検索可能。
・さるくのコースが登録されている。
・GPS機能を組合せ、観光のポイントに近づくとお知らせのポップアップ。
・AR機能と組み合わせ、カメラで風景を撮影すると、古い建物、街並みを重ねて表示
■商店街の活性化にも活用できるか
・GPS機能を使用し、情報を発信している商店の前でポップアップのお知らせ表示。商店は運営者に使用料を支払うことで、アプリ上に広告を出すことができる。
・そのポップアップがRTされることで、広告情報の拡散が行われる。
■まとめ
狭い範囲に観光地が固まっていないとサービス(アプリ)を使うメリットが感じられないため、実現出来るとするなら長崎や神戸、京都のような観光都市での運用となるでしょう。
使用する携帯端末がiPhoneに代表されるスマートフォンに限られるため、利用者の絶対数が限られるでしょうが、そのユーザー数はこれから増えて行くことが予想されること、また数年後には利用者の年齢層も底上げされることにより、アプリを使用できるユーザーの絶対数は増えていくと考えられます。
行政が積極的にサービスへを推し進めるのなら、機種変更により使用されなくなった古いiPhoneを安く買い上げる事で、貸出可能な端末を準備することも出来るのではないでしょうか。
もしかすると5年後位には実現するかもしれませんね。
■つけ加え
そんな夢を見ながらこの記事を書いていたら、面白いアプリを二つほど見つけました。
一つはPlacemateというアプリです。
基本は4squareなのですが、チェックインしなくとも、その場所についてTweetできるため、Twitter寄りの設計になっています。
現在地周辺の施設を検索できます。ここまでは4squareと同じですね。
チェックインしなくてもTwitterに投稿できたり、口コミ情報を見る事ができます。
Twitterへの投稿画面。
それとQRコードアプリとしては、ARAPPLI。
これは特殊なQRコードを読み込むことで、ディスプレイにCGが表示され、その画像をTwitterやFacebook、Mixiに投稿できるというものです。
アプリの初期画面
手元にQRコードが無いので、とりあえずバスの中を撮影。
画面にCGが表示されます。
ソーシャルサービスへの投稿画面
基本的な機能を持ったアプリはすでにで来ているので、あとはサービスの環境に合わせて組合せ、カスタマイズする事でアプリの使用環境は整えられるのではないでしょうか。
Posted from するぷろ for iPhone.
電子書籍「あのプロジェクトチームはなぜ、いつも早く帰れるのか?」を発刊させて頂きました。執筆する際、最も力を入れた箇所、想いについては
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