ブラウザ版タスクシュートに実装して頂いた機能の一つが作業時間のカウントアップ機能です。
これまでNozbeを使ったタスク管理を実践するなかで、今ひとつしっくり来なかったことがあります。それは現在進行中のタスクに対して真剣になれない事でした。確かにNozbe上でも見積もり時間の設定が出来ますし、Googleカレンダーと連携させればタスクリストを一日の時間軸の中に並べて眺めることは出来ました。
しかし、今ひとつ、そのタスクに向き合っているという実感が沸かなかったのです。そのモヤモヤする原因がタスクシュートを使い始めてやっと分かりました。
Nozbeやその他のタスク管理ツールに並んでいるタスクリストを眺めている時。それを別の表現で書くとすると、これから走る100m走のトラックを漫然と眺めているのと同じです。
そこには「今、私はこのタスクに取り掛かっている」という実感は伴いません。
その点、タスクシュートは、見積り時間を決め、実際にかかった実績時間を記録することで、自分の意識を作業中のタスクへ強制的に向けさせます。開始時刻の入力は、いわば出走合図のピストルが鳴らされた瞬間ということでしょう。
本当に単純で些細な事ではありますが、この手順を踏むことで「漫然とタスクリストを眺めている」状態から「タスクを開始しているという現実」に入ることができるのです。
これは、タスクシュートというシステムを使わなくとも、キッチンタイマーやiPhoneのアラームでもかまいません。要は、見積り時間を指定し、スタート、終了を刻むスイッチさえあれば良いのです。
起床時から就寝時までのタスクリストについて時間を見積り、並べていくのは、これから出走する徒競走、それも障害物競走のコースをイメージするのに似ています。
ルーチンタスクは毎回同じ所に出てくる障害物、気の重いタスクは高めのハードルというところでしょう。
各タスクの難易度は、全て見積り時間の長短で表現され、慣れないタスクは上手に超えられず見積り時間を超過します。想定外のタスク(割り込み)は、何度も走る度、その頻度が予想できるようになるのでしょう。
ブラウザ版タスクシュートでは、タスクの開始ボタンと併せ、時間を出来るだけ可視化出来るような機能を追加してもらいました。それが、実績時間のカウントアップ機能です。
開始ボタンを押すと、そのタスクがアクティブ状態になり、経過時間がリアルタイムに表示されます。
見積り時間に対し、徐々に増えていく実績時間は相当なプレッシャーになりますが、その分取り掛かっているタスクに集中させてくれる効果があります。
ゆくゆくはポモドーロタイマーも入れてもらい(需要あるかな?)、途中で息切れしない走り方が自然に出来るようなツールにしていければと考えています。
電子書籍「あのプロジェクトチームはなぜ、いつも早く帰れるのか?」を発刊させて頂きました。執筆する際、最も力を入れた箇所、想いについてはこちら
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