作業の効率化を突き詰めたら机からマウスが無くなった

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■マウスが無い仕事机
左手を効率的に使う事で、日常的に行っているpcの操作をどこまで早く、効率的に行う事が出来るかを突き詰めた結果がこの仕事机です。
見て頂ければわかるように、私の机にはマウスがありません。 
マウスの代わりとして使っているのが、ワコムのペンタブレットBambooと、Belkinの左手入力ツールです。
この組み合わせになってからもう一年以上経ちますが、一日中PCの操作を行う事で生じていた、慢性的な右手の痛み(腱鞘炎?)が無くなりました。

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仕事の内容が設計なので、ほぼ一日中CADを使って図面を書いているのですが、その作業の中で真ん中のホイールボタンを使った図面の拡大縮小を行う頻度が半端なく多いのですね。

その操作による負担は私の右手だけでなく、マウスにもかかり、早いときには半年に一度くらいのペースでマウスも壊れてました。ホイールボタンがスカスカになったり、ゴワゴワになるんですよね。

マウスは買い換えれば問題無いのですが、自分の手だけはそうもいかず、右手の負担を減らすため試行錯誤してきました。

■両手利きになるまでの軌跡
最初に試したのは、マウスを左手に持つことでした。基本は右利きなので、最初はかなり違和感を感じましたし、最初の数日間は作業スピードが落ちました。当然ですよね。
でも、そんな事を言ってられない位、右手か熱を持って痛かったのです。
効果はバツグンで、その数日の間に右手の鈍い痛みは無くなりました。

しかし、その分慣れない左手にかかる負担は大きかったらしく、ほんの数週間で左手も右手と同じ用な症状になってしまいました。。。。

仕方なく、再度マウスを右手に持ち替え、右手が痛くなったらまた左手にとやってるうちに、マウスに関しては完全に右手、左手にの両方で完璧に使えるようになりました。
そうなってくると、いちいちマウスを持ち替えるのが面倒になり、パソコンにマウスを二つ繋げ、何時でもどちらでも使えるように設定しました。

ここで一つの発見があったんですね。
それは、右手でポインタの操作と左右のクリック、左手では中央のホイールボタンを使うという作業の分担を行う事で、左右の手にかかる負担を劇的に減らすことが出来たんです。

■今度はマウスが重くなった。。。
たぶんこの状態で二年位作業を続けていたと思いますが、別な不具合を感じるようになりました。
それはマウスが重く感じると言うことでした。一日ずっと作業をしていると、マウスを持っている右手の手首がだるく感じるようになったのです。
その原因は、PCのモニターをデュアルディスプレイにしたことで、ポインターの移動範囲がこれまでの二倍、要はマウスを動かす距離が二倍になったからだと思います。

それを何とかしようと考えて購入したのがワコムのバンブーです。
いわゆるペンタブレットですね。普通はデザイナーさんなんかが絵を書いたりするのに使うのでしょうけど、このペン自体がマウスの変わりにもなるので、これを代用しようと思ったのです。

■ペンタブレットのメリット
このペンタブレットのメリットとしては、右手に持つペンが非常に軽く、ポインターの移動がとても楽な事、またペン先をタブレットに当てることで左クリック、親指が触れる所にあるボタンで右クリックなどの操作が出来る。要は鉛筆を持った状態で、マウスで行う操作が全て出来るのはとても便利なのです。

■左手入力ツール
良いことばかりではなく、ペンタブレットを使うことで、若干不具合を感じたのが右手で真ん中ボタンを使った画面のスクロール(CADでは画面の拡大、縮小)ができなくなったことと、常にペンを右手に持っているため、キーボードのショートカットが使いにくくなったことです。 

これをなんとかしようと思って購入したのが、このBelkinの左手入力ツールです。
写真では沢山ボタンが並んでいますが、この一つ一つにショートカットを割り当てる事で、常に右手はペンを持ち、左でショートカットや、ホイールによる画面のスクロールが出来るようになりました。

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たとえば、このツールにどんなショートカット、キーを割り当てているかというと
・コピー:Ctrl+c
・カット :Ctrl+x
・ペースト:Ctrl+V
・アンドゥ:Ctrl+Z
・Enter
・Esc
・Delete
・F2
・F3(Autocadでよく使う)
・F8(Autocadでよく使う)
・Ctrl+alt+ ←(表示画面を左のディスプレイに移動)
・Ctrl+alt+ →(表示画面を右のディスプレイに移動)
・Alt+F4


などなどです。

■まとめ
マウスは利き手で操作するもの、というマインドセットがある限りこの作業スタイルは生まれなかったでしょう。
私の場合は右手の痛みというやむを得ない状況により、試行錯誤を余儀なくされたのですが、もしマウスに限らず、ブラウザやIME、メールクライアントなど、PCに入っていたから使っているようなツールがあれば、一度

「自分は何故それを使っているのか?」
「他に良いツールはないか?」
「ツールの組み合わせでもっと便利にならないか?」

など、自問してみては如何でしょうか。

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“作業の効率化を突き詰めたら机からマウスが無くなった” への2件の返信

  1. どーも
    2年前?の記事ですが、
    当方も両腕腱鞘炎と手根幹を患い
    仕事を変えてCADをしている身で
    この記事は大変参考になりました。

    なんか救われた気がする

    1. ばむ様

      右手の腱鞘炎はCAD使いの職業病ですからね。。

      マウスを左側に増設し、ホイールによる図面の拡大・縮小の操作だけでも右手から開放すると疲労度が全然違いますよっ

      この記事が参考になってよかったです。

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