定刻通りに成田から飛び立ったアシアナ航空OZ105便は順調に高度を上げ、トランジットの目的地であるソウル仁川空港に向かっている。
乗客はまばらで僕の座っている通路側の席から窓までの2席は空席。これはラッキーだ。
因みに前の席に座っている人は、隣にマッチョなアメリカ人(イメージ)が座り、いささか窮屈そう。
これから最終目的地のウガンダの首都カンパラ、エンテベ空港までの所要時間はトランジットの時間も含め19時間。
久しぶりの海外旅行、ましてや初めてのアフリカ大陸への旅は、大きな期待と同じくらいの不安が織り混ざっている。
ここまで書いたところで機内食。
出発前に見送りにきてくれた家族と晩御飯を食べてきたかお腹が全く空いていない。
でも勿体無いから頑張って食べることにする。
メインメニューは、天津飯に乗っているような餡がかかったカツ丼。
サラダ、パンに何だこれ?豆腐プリン??プラスチック製のカップに入った飛騨の湧き水。
空腹なら美味しいかもしれないが、カツ丼は何だか妙な味付けで、お店で出てきたら次は注文しない感じのもの。
とりあえずの食事はこれで終わり。
今日は成田空港まで妻と子供、お義母さんが見送りに来てくれた。
これから45日間も離れ離れになるので、ギリギリまで一緒に居たいんだね。お互い。
それと一歳九ヶ月になる息子さんと過ごせる時間を出来るだけ作ってあげたいという母心かな。
実は今日の今日まで、45日もの長期間、家族と離れて暮す事への寂しさは、あまり感じてなかった。
たぶん意識的に考えなかったのと、初めての海外出張への不安、準備や残して来た仕事の引継ぎのバタバタで気持に余裕が無かったのだろう。
飛行機の出発時間より帰りの成田エエキスプレスの方が早かったので、見送りに来てくれた家族を改札まで見送って来た。
空港の広いロビーで元気に走り回っていた息子さん。
JRのゲートの向こうでは怪訝な表情でバイバイをしていた。
今の月齢で、父親がしばらく居なくなる事をどれくらい理解出来るのだろう?
ここまで来てやっと45日間という日数がぐっと心に迫って来た感じがする。
ウガンダとはいえ幸いネットの環境は整っているそうだ。
もちろん日本のようなブロードバンドではないが、主要な都市ではすべて3Gの電波でカバーされている。
渡航前に準備したSkypeのテレビ電話で、父の顔と声を忘れない程度に連絡を取る事にしよう。
電子書籍「あのプロジェクトチームはなぜ、いつも早く帰れるのか?」を発刊させて頂きました。執筆する際、最も力を入れた箇所、想いについてはこちら
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