ちょっと煽り気味なタイトルとは裏腹に、かなりニッチで需要の無さそうなエントリーを一本。
■まえおき
現在東アフリカのウガンダに滞在中なのですが、携帯電話の電波が飛んでいない圏外を除き、常にiPhoneでネットに接続できる環境を作っています。
ややもすると遠い異国で一人ぼっち。ネットに接続して家族や友人知人、会社の同僚と連絡が取れるのは、落ち着いてパソコンの前に座れる事務所やホテルの部屋だけになりがちなウガンダの生活。iPhoneを通して常に世界と繋がっている感覚を得られるのは非常に貴重です。
TwitterのTLを追っている時、そこには6時間の時差はありますが、まるで日本にいるかのような錯覚さえ覚えます。
そんな環境をつくるために必須なのがiPhoneで受信するWifi電波。都市部に行けば無料の無線LANを開放しているカフェがあるようですが、田舎ではそうもいきません。今回は、ウガンダで使用されている携帯電話の3G回線を受信し、そこからWifi電波をデザリングを行い発信するという方法です。
■準備その1
日本で準備しておくのは、現地の携帯回線を拾ってデザリングする携帯端末を購入しておくことです。
こちらの記事では、このIDEOSにイーモバイルのSIMカードを差して使うための手順を紹介しています。
基本的にはこの方法と同じく、現地で入手したSIMカードを挿し込み簡単な設定を行うことで、圏外にならない限りどこからでもネットに接続で出来るようになります。
■準備その2
現地で購入するのは、IDEOSに差し込むためのSIMカード。ウガンダで利用されている携帯電話会社はMTNとORANGEの2社ですが、購入するのは絶対にORANGEの方です。
MTNがダイアルアップだとするとORANGEは1M程度のADSL位の違いがあります。入国して一週間ほどMTNを使っていましたが、その間メールの送受信、ネットへの接続もままなりませんでした。
購入は街角のどこにでもあるORANGEショップ。1GB/月のプリペイド式で45000ウガンダシリング。日本円に換算すると2000円位でしょうか。重い動画をダウンロード、アップロードしなければ十分の容量でしょう。
■準備その3
通常は、購入してきたUSBをパソコンに差し込んで使用します。iPhoneなどを使わないのであればこれで充分です。
実はこのUSBにSIMカードが入っているのです。
SIMカードを抜き取りIDEOSに差し込みます。
ORANGEというだけあって、SIMカードの色もオレンジです。
■準備その4
こちらの記事でも紹介しましたが、IDEOSにSIMカードを認識させるためには、IDEOS上で
名前 :
APN :
ユーザー名:
の設定を行う必要があります。
最初は見つけられなかったのですが、パソコンで使用する際に使用する設定画面でその情報を見つけました。
これによると
名前 :任意
APN : Orange.ug
ユーザー名:orange
でOKです。IDEOS上で設定が完了したら無事ネットへの接続が出来ました。
画面右上にORANGEの表示が出ています。
ウガンダでは水、電気、道路など人が生活する上で必須となるインフラ整備は遅れていますが、携帯電話は確実に一人一台所有している感じです。
このアンバランス感がなんとも言えませんが、未開の地に放り出されたとき、自由にネットに接続できる安心感は想像以上のものでしたね。
■補足
ウガンダの携帯電波網は以下の画像のようになっています。首都のカンパラがある南部はほぼ全てのエリアがカバーされていますが、私が滞在している北部は空白地帯が多く、流石に日中のフィールドワークの間は圏外のため、iPhoneを使うことはなかなか出来ませんでした。
電子書籍「あのプロジェクトチームはなぜ、いつも早く帰れるのか?」を発刊させて頂きました。執筆する際、最も力を入れた箇所、想いについてはこちら
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娘がウガンダ・キトゥグムに4カ月ボランティアで出発しました。通信状態が悪く,昨日 到着の連絡をもらいましたが、ホテルの人の携帯をお借りしたとのことです。もう出発してからでは遅いかもしれませんが、現地大使館経由とかで、なんとか手元に届かないものかと思っています。