ただのアラームではない。リマインダ機能がEvernoteを強化する一つの側面

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今回のバージョンアップで、Win版を除くクライアントにノートのリマインダ機能が追加されました。

試しにiOS版で、ノートにリマインダーを入れてみましょう。

■リマインダーの設定

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時計のアイコンをタップすると、リマインダーの設定画面に移動します。

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これで、指定した日時(時間)になると、iPhoneの画面にお知らせのポップアップが表示されます。

■活用の場面

このリマインダー機能は、例えば旅行にに行く際、出発のとき、空港に着いたとき、ホテルへのチェックインやチェックアウト、観光に出かける時など、大まかな工程と時間が決まっている場合、そのタイミングで必要なチェックリストや、参考資料などを通知するような使い方か考えられます。

共有ノートブックのノートにもリマインダーを付けられるので、一緒に行動するパートナー同士でリマインダーの共有をするのも良さそうです。

共有ノートブックでの活用方法としては、会議の資料をまとめたノートを、開始時間直前にお知らせするような使い方も良さそうですね。

出席メンバー全員がiPadを片手に出席し、リマインダーの通知と共に会議資料を開くなんて、ちょっと未来的でワクワクしますね。

現在のバージョンではサポートされてませんが、位置情報によるリマインダー機能が追加されたら、活用の幅がもっと広がりそうです。

例えば、通勤中に最寄りの駅に近づいた際、帰りの電車の時刻表ノートを通知させれば、「座って帰られる始発電車まで30分あるから、改札に入らずに外で時間を潰そう」とか判断出来ます。

将来、GPSの位置情報精度が高まれば、お店ごとに作成した買物リストを、その場で通知するようなことも可能になるでしょう。

■リマインダーはコンテキスト

GTDでは、会社でやること、自宅でやる事、パソコンでやること、何曜日にやることなど、その時、その場所でやる事を抽出する「コンテキスト」という概念があります。

リマインダーによってお知らせが来たノートは、GTD的な表現をするなら、コンテキストによって絞り込まれたNextActionな情報と言えます。

膨大なノート中から、今この場所で必要な情報を自動的に得る事が出来れば、Evernoteにただ新しい機能が追加されたというのではなく、Evernoteが人間の補助脳として更に進化するために必要な一つの概念が実装された事になります。

■新しい概念の追加

Evernoteは人間の「第二の能」「補助脳」であると例えられてきました。

脳の機能のうち、記憶については

  • 覚える「記銘」
  • 覚えておく「保持」
  • 思い出す「想起」

の三段階があります。

これまでの、Evernoteは「記銘」「保持」のフェーズに関しては協力にサポートしてくれるものの「想起」については、ユーザー自らが「検索」を行わなければ、自分の欲する情報を得ることは出来ませんでした。

「何かを思い出したい」という、意識のトリガーがない限り、Evernoteに保存されている情報を引き出すことはできなかったのです。

今回のバージョンアップで実装された「リマインダー」は、これまで手薄だったその「想起」の部分について力をいれて行く。

そんなメッセージを受け取ったような気がします。

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