ブラウザ版タスクシュートの割り込み作業処理機能が凄い

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私が本家エクセル版TaskChuteを挫折したのは、始業から終業までのタスクを並べ、これなら実行出来るというストーリーを作っても、頻繁に掛かってくる電話や予定してなかった社内会議、緊急対応のメール受信などによる中断により、その度にリストの並び替えや時間の再見積り、日付の変更を行うことへの徒労感が、タスクシュートを使う効果よりも大きく感じたからでした。

そんな苦い体験がありましたので、ブラウザ版タスクシュートには、現在進行中のタスクに対する中断処理機能を追加して頂きました。ブラウザ版には本家エクセル版TaskChuteには無い機能が幾つかありますが、私はこのタスク中断処理機能が一番気に入ってます。

この機能がなければ、ブラウザ版タスクシュートも使うことは無かった。それくらい重要な機能です。一日数回の割り込みであれば許容出来るかもしれませんが、それが20回ともなると限界です。

この機能は、私と同じ様に、予期せぬ中断が頻繁に発生することで、タスクシュートが良いと分かっていても続けられなかった。そんな人の救いになるでしょう。それでは、最初はタスクの開始~終了の所から解説したいと思います。

■タスクの開始
ブラウザ版タスクシュートでは、各タスクの右隅に丸いボタンが表示されています。
これが、タスクの実行完了までの時間を計測するストップウォッチのスタートボタンとなります。
example(4)

■タスク実行中
開始ボタンをクリックすると、開始時刻のセルに現在時刻が自動入力されると共に、事前に入力した見積時間から計算した終了予定時間が入力されます。ここでは、タスクの状態がアクティブになると表現します。
example(5)

■作業完了時
現在進行中のタスクが何も邪魔されずに完了した場合には、最初に押した開始ボタンを再度クリックします。このボタンは開始ボタンと併せ、終了ボタンを兼ねています。このボタンをクリックすると、タスクの実行に要した時間を計算し、実績時間の欄に自動記入してくれます。example(3)

■中断処理~その1
さて、今回の記事の本題である中断処理の機能説明に入ります。
電話や急な会議など、頻繁に発生する割り込み作業によるタスクリストの破綻を防ぐのがタスクの中断ボタンです。これはタスク実行のボタンを押しアクティブになったタスクにのみ表示されます。

example(2)

例えば見積もり時間20分のタスク(タスクA)を開始して、11分後に割り込みが入ったとします。そこで中断ボタンを押すと以下のような処理が行われます。

①「割り込みタスク」という名称のタスクが自動生成
②アクティブだったタスクAがステイブルとなり、11分の作業実績を差分した見積もり時間(9分)が自動入力されます。

example(6)

割り込みタスクが完了し、タスクAの作業に戻る際には、その開始ボタンを押し、タスクをアクティブにします。

■中断処理~その2
割り込み作業として発生する別のパターンとしては、現在進めている作業ではなく、リストにある別のタスクを先行して実行するような場合です。例えばタスクAを実行している最中、上司やクライアントの依頼によりタスクDを開始せざるをえない状況になったとします。

そのような場合は、タスクDの開始ボタンをクリックします。
example(1)

例えば中断処理~1と同じく、タスクAを開始して10分後に、タスクDの割り込みが入ったとします。そこでタスクDの開始ボタンを押すと以下のような処理が行われます。

①タスクDがアクティブ状態になる
②タスクAがステイブルとなり、10分の作業実績を差分した見積もり時間(10分)が自動入力されます。

example

これも同じ様に、タスクDが完了したら、タスクAの開始ボタンを押して、作業を再開させます。

このようにして、頻繁に発生する割り込み作業の処理をシステムに取り入れ、作業の中断~割り込みタスクの実行~作業の再開をしても、各タスクの作業実績、見積もり時間に破綻が生じないようにしています。

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